在宅勤務のメリットとデメリット

フリーランスで自宅で翻訳をしている私が考える在宅勤務のメリットとデメリットは以下の通りです。

在宅勤務のメリット

(1)満員列車に乗らなくて良い

これは私にとっての在宅勤務の最大のメリットであると考えます。

日本(首都圏?)の満員列車が大の苦手です。学生時代は住む場所を選べなかったので遠距離通学で満員列車に一番耐えた時代です。満員列車に乗っていた頃、通学・通勤により自分の性格が確実に悪くなるように感じていました。

会社や事務所に勤めていた時代は、職場から近い所へ引っ越して自転車通勤にしたり、始発駅が最寄駅となるような場所へ引っ越したり、フレックスタイム制度をバリバリ利用したりしていました。

それでも混雑した電車に乗らざるを得ないこともあり、それがとても苦痛でした。

特に最近は歩きスマホとかスマホの画面にくぎ付けで周囲に気を払わない人も増えて小競り合いもさらに多くなっていると聞きます。

今となっては、もう絶対に満員列車での通勤は無理です・・・。

(2)通勤時間分を稼げる

通勤にかかる時間がそのまま自分の時間になるのは大きいです。その分を働く時間に直接使っているかというとそうでもないのですが(^^;)。私の場合、その分、心にゆとりができる、というところでしょうか。

(3)人との接触が減るため感染症にかかりにくい

風邪をあまりひかなくなりますね。(ついでに、花粉症の症状も出にくくなります。)

(4)好きなときにトイレに行ける

便秘になりやすい体質なので、いつでも人目を気にせずトイレに行けるのは有り難いです。逆の体質の方へのメリットも大きいでしょう・・・。

(5)災害時に子どもを迎えに行きやすい

東日本大震災のとき、都内でも電車が止まり、職場から保育園まで迎えに行けなかった保護者もいたと思います。親族・親戚・知人にお迎えを頼めない場合、災害時に子どもと離ればなれになってしまわないための対策は重要となります。

(6)平日だと空いている病院や子どもの学校の行事などに行きやすい

そうは言ってもフリーランスの場合は休むと、その間の収入はゼロ。勇気がいる行動ではあります。

(7)勤務時間帯も勤務時間数も休暇日数も自分で選べる(フリーランスの場合)

これは自己管理ができない人にとってはデメリットとなるでしょう。私もついつい無駄に時間を過ごしてしまうことがあります。子供を保育園や学童クラブなどに預けて働いている場合などは、その分、ちゃんと真面目に頑張らなくちゃいけないな、とか、メリハリをつけて休む時はちゃんと休もう、と思えるので、ちょうど良いのかもしれません。

在宅勤務のデメリット

(1)運動不足になる

出張が多くない在宅ワーカーの場合、その業務の大半はデスクワークであると思います。『座りっぱなしでいると「健康寿命が7年短くなる可能性がある」』という恐ろしい記事でも述べられているように、動かないでいるというのは健康上、大きなリスクを伴います。何らかの対策が必要です。

椅子に座りっぱなしだと腰痛が出るのでバランスボールに座って仕事をしようとしたこともありました。それでも結局動かないことには変わりなく、姿勢も崩れやすいと感じたので、立って仕事をしていたこともありました。立って仕事をすることのメリットは、立っていると脚が必然的に疲れてくるので休憩を入れざるを得なくなるところや、動線的に休憩に入りやすいところです。ところが、忙しいときは疲れてきても休憩を取らずについ机にもたれかかってしまうし、今度は長時間の立ち仕事による静脈瘤の心配も出てきます。

バランスボールも立って仕事をすることも、腰痛には効果がありましたが、結局動かないことや姿勢が崩れやすいことには変わりないので、最終的には別記事「女性や小柄な人におすすめの椅子3選」でも書いたように、良い椅子を買って、今では座って仕事をするようになりました。

要はどのようなスタイルでPC作業をしようと、ずっと同じ姿勢で静止していることが身体に悪いので、30分~1時間おきに身体を動かすことが一番大事ということを改めて実感しています。

上記恐ろしい記事からも示唆されるように、たっぷりの運動をたまにするよりは、少しの運動をこまめにするほうが健康維持のためには良いそうです。

納期が迫ってきているときなどは難しいときもありますが、私はできるだけこまめに肩甲骨体操と脚の運動と別記事「頸椎椎間板ヘルニアの発症~診断~経過」で紹介した本にあるストレッチを数分だけでもするようにしています。

(2)家にこもっていると人としゃべらないので話下手になり話すことによるストレス発散ができなくなる

在宅ワーカーでも業務にテレビ会議や電話でのやりとりや来客対応が含まれる人はそうではないと思いますが、翻訳は基本的に一人でもくもくと作業をしているので、仕事中は人と会話することがありません。もともとあまりおしゃべりではない私でも、さすがにこれは精神衛生上良くないな、と思うことがあります。

たまには友人を誘って会って話をするように心がけていましたが、COVID-19流行中はそれもできません。

今のところ、少なくとも2日に1回は昼食を外で食べて買い出しするなどして強制的にストレス軽減するように心がけています。

これも納期との戦いなので、なかなか維持が大変です。

ちなみに、たまに人としゃべるとすぐに声が枯れる(喉が鍛えられていない?!)のも在宅ワーカーの特徴です・・・よね??

(3)自営業で在宅勤務だと市区町村によっては保育園や学童クラブに入るときの算出指数が低くなる(フリーランスの場合)

そうではない市区町村もあるので、住む場所を選べるのであれば、引っ越すという手もあります。

(4)平日の昼間に外出していると遊んでいると誤解されるので堂々と外出し辛い(気が弱い人だけ?)

自営業って、仕事と私生活との境界があいまいであり(全ての体験や人脈がビジネスの種になり得る)、心と体の健康維持も仕事のうち、とも言えるので、本来は堂々と自己啓発や「精神安定化のための活動」に取り組むべきなのでしょうが、どうも後ろめたく感じたりすることもあります。ちゃんとやることをやっていれば後ろめたくないはずなので、仕事も仕事以外のことも充実させるように頑張らなくては、と思います。

新型コロナウィルスの流行により会社員の在宅ワーカーも増えてきたため、最近では、昼間に外出することもあまり気にしないで済むようになりました。引きこもりにとっては、その点では生きやすい時代が到来しましたね。

(5)好きなときに休めるはずが、ついつい働きすぎてしまう(フリーランスの場合)

貧乏性の私の場合、この案件を断ると次は来ないかも、などと思い、ついつい仕事を断れずに働きすぎて、休みを効率よく取ることが難しいです。

(6)有給休暇がない(フリーランスの場合)

フリーランスになってなかなかまとまった休みを取れていないことに気づいて実感したことですが、休んで仕事をしていないのにその分の給料が支払われる有給休暇って本当にすご~く有り難いものです。出産や育児や介護にかかわる身になったときには有り難く活用させていただきましたが、ほとんど捨てていたあの大量の有給休暇の何ともったいないことか!会社員の方はぜひぜひもっと有給休暇を堪能してほしいと思います。

まとめ

在宅勤務のデメリット、というか、会社勤めのメリットは結構多いのですが、それでも私がもう会社勤めには戻れない、その最大の理由はやはり、メリットの(1)ですね。

 

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