頸椎椎間板ヘルニアの発症~診断~経過

2020年秋、頸椎椎間板ヘルニアと診断されたが、発症から約5週間で痛み止めの服用が不要な程度までに回復したので、その経緯について記録しておく。同様の症状でお悩みの方の参考になれば嬉しい。

長い前置き~首の症状の記録

2020年秋のある日、首を傷めた。パソコンで作業ばかりしていると運動不足になるから、もっとこまめに運動しないとな~と思い、YouTubeで運動系の動画を観ながら運動をしたのが原因のようだ。それは、たった10分程度の動画だった。その運動中に急にしゃがみ込む動作か何かをしたときに頭部がその動きについていかなくてフワっとするような感覚がしたのを記憶している。軽いムチウチのような感じだったのかもしれない。そのときは違和感のみあり痛みはなかったものの、翌朝、起床すると痛みで首が回らなくなっていた。また首を寝違えたのかな、と思っていた。ところが、さらにその次の朝起床すると右肩に耐えられないぐらいの激しい痛みがあり吐き気まで感じた。これはあのときの運動で怪我をしたのだな、と思った。その日は日曜日だったので翌日の月曜日に整形外科に行った。

以前から片側の股関節に痛みがあったので、その股関節も診てもらうことにした。股関節と首のレントゲン写真を撮ってもらったところ、股関節は画像上問題なく、首は年相応であるものの頸椎板が擦り減っている箇所があるため、そこに運動により負荷がかかり周辺の神経にも影響を与えてしまっているのだろう、ということだった。あまり症状がひどい場合はMRI検査が必要になることもあると言われた。

痛み止めの薬を含む複数の薬(ロキソニン錠とロキソニンテープ(貼り薬)とムコスタ錠(ロキソニンの副作用対策用の胃薬)とエペリゾン塩酸塩錠(筋肉の緊張をやわらげる薬))を処方されたので服用してみたが、副作用の胃痛が辛く、痛み止めの効果もあまり感じられなかったので、2日後に再度整形外科を訪問。なお、肌が弱いこともあり、貼り薬も首の後ろに貼ると痒みが出たため使うことを断念。

ロキソニンが合わなくても薬は他にも色々あるから、と言う先生は、次に、別の3種類の薬を処方してくれた。1つ目は2種の痛み止め(トラマドール塩酸塩とアセトアミノフェン)の組み合わせから成る錠剤(トアラセット配合錠=トラムセットのジェネリック医薬品)。この錠剤の副作用には眠気とか吐き気があるらしい。この吐き気を止めるための錠剤(ナウゼリン錠)も一緒に服用するように指示された。2つ目は神経に効く類の錠剤(リリカOD錠)。こちらはめまいが起きやすいらしく、ネット検索によれば色々恐ろしい副作用があるらしい。3つ目はジクロフェナクナトリウム坐薬(ボルタレンのジェネリック医薬品)。坐薬とはいえ、やはり胃痛が生じやすいらしい。うわ~、どれも試したくない、と思ったが、痛みによる不眠と毎朝起床後に感じる激痛が少しでも軽減されるなら、という思いで我慢して試してみることにした。当時一番辛かったのは朝起床直後の激痛だったが、就寝時も痛みでほとんど眠れず、ただじっと上を向いて寝ていないといけなかったので本当に辛かった。

全部一緒に服用しちゃうと合わなかったときに副作用がどの薬によるものなのかわからなくなっちゃうから、上記の順番に1つずつ試してみましょうか、と先生が言ってくれたので、その通りにすることにした。

1つ目の薬(トラムセット系)は確かに眠気が出る分、痛みもやわらぐような気がした。ところが翌朝起床すると吐き気でしばらく動けなくなり、息子の朝食を準備することすらできなかった。この1つ目の薬は無理、と思った。起床後の激しい痛みへの効果もさほど感じられなかったからだ。

次に2つ目の薬(リリカ系)を朝1錠(25 mg)+夕1錠(25 mg)で試したみたところ、若干痛みが軽減されるような気がしたし、副作用もあまり感じられなかったため、これをしばらく服用してみることにした。ネットの情報によれば、この薬は2週間続けてやっと効果が感じられるらしい。ちなみに私の場合、この薬を飲むと若干便が柔らかくなるようで服用開始以来、便秘知らずとなった・・・。

しかし、不眠と朝の激痛はちっとも良くならず、痛む範囲が腕の下の方まで広がり箸や筆記用具を持つのも痛いときがあるようになってしまった。起床してから肩や腕がもげそうな痛みに耐えながらも動き始めると身体が温まり血流が良くなるせいか、家事ができる程度には痛みは軽減されていくのだが、とにかく朝起きたときの痛みが辛すぎる。このまま痛み止めを飲みながらようすを見るだけで本当に良いのか・・・と、どうしても不安になり2回目の受診の3日後にまた整形外科を受診した。

リリカの量をもう少し増やしてみましょうか、と先生。既に処方済みの坐薬も併用してOKらしい。ボルタレンの副作用である胃痛対策に、ロキソニンのときよりも強い胃薬(タケプロンOD錠)も処方された。その晩は、リリカの量を増やさずに就寝時に坐薬を試してみた。ちょうどその晩から別記事「首や肩の痛み軽減を目指し枕と敷布団を新調してみた」で書いたように新しい枕で寝るようにしたのもあり、そのときは、やっと少し睡眠できた気がした。でも、胃薬を併用するのが面倒だな、と思い、その次の晩は、リリカの量を増やしてボルタレンの座薬は併用しないことにした。具体的には、朝1錠、夕1錠、就寝前1錠にしてみた。ちょうどその晩から別記事「首や肩の痛み軽減を目指し枕と敷布団を新調してみた」で書いたように新しい敷布団で寝るようにしたのもあり、そのときは、ひさびさに数時間ずつでもまとまった睡眠を取れた気がした。

そのときの私のツイートはこちら↓。

そんなわけで、リリカを1日3錠(75 mg)服用するようにしてからは、枕と敷布団と薬のうち、どれが効いているのかは不明だったものの、少なくとも激しい睡眠不足は解消され始め、ほっとした。

それでも、しばらくは起床後の激痛はなかなか消えず、毎朝絶望的な気分になったし、やはり、早めに対処しないとやばいのではないか、と心配になり、上記の3回目の受診のときにMRI検査を希望した。その整形外科にはMRIの設備がないため、別の医療機関の予約を取ってくれて、後日検査を受けに行くことになった。先生は、手まで痛みが来ているとなるとヘルニアの可能性もある、と言った。ヘルニアの場合、痛みがひどくて泣きながら受診する患者さんもいて、治癒まで2~3か月はかかるかもしれないけれど、手に力が入りにくい、というような重症でない限り、みなさん手術無しで治っているので大丈夫ですよ、とも言ってくれた。

CD-ROMに記録されたMRI検査結果を検査の翌日整形外科に持参して診断してもらったところ、やはり頸椎椎間板ヘルニアであることが判明。結構大きめのヘルニアらしい。これよりも重症の患者さんでも手術なしで治った人もいるので痛み止めを服用しながら気長に治しましょう、と先生。毎回先生には「手に力が入りにくいことはないですか?」と聞かれて「入りにくいってことはないですが力を入れると痛いことがある。」と答えていたのだが、果たして私は、「手に力が入りにくいほどの重症な患者」と先生は考えていたのだろうか。

痛み止めの服用だけで良いのかについては不安であった。運動療法についても何も言われないし、これで良いのだろうか、とも思った。運動療法は激しい痛みがおさまってから、と先生は考えていたのかもしれないが・・・。一応「運動してもいいですか?」と聞いたら「首に負担をかけない範囲で有酸素運動とかはいいですよ。」とのことだった。

とりあえずリリカの薬を朝2錠夕2錠に増やしても2週間もつ分の量が処方され、ようすを見ることになった。

悪化と再発を防止しないと根本的な解決にはならないと考えて次にしたこと

上記の通り、頸椎椎間板ヘルニアと診断されたものの、痛み止めの薬を飲むだけで良いのか不安になった私は本屋へ行き、「頸椎症の名医が教える竹谷内式首トレ」という本を買ってみた。

症状別にできる体操が具体的に写真付きで解説されており、生活改善法についても書かれているため、良さそうだなと思って選んだ次第。他に首の痛みに関する実用書がその本屋にはほとんどなかったというのもある。

薬局にも本屋にも腰痛対策グッズは色々あるのに首用のものは少ない。世の中には腰痛で悩んでいる人の方が多いようだ。

実際に読んでみたところ、面白いしためになる本であった。

この本には、脊髄から枝分かれしている複数の神経根のうち、どの神経根が圧迫されているかにより痛みが生じる部位が変わってくることが図解されている。私の場合、画像診断結果によれば位置的に上から5番目の神経根が圧迫されているはずであり、その神経根に対応するものとして本に描かれている部位がちょうど私が痛みを感じている部位だったので、納得してしまった。

肩こりとか首の寝違えなどを感じる程度で済んでいた過去の私に読ませたい内容である。もっと早く予防していればヘルニアになんてならなかったかもしれない。

この本に書いてあるストレッチを続けていたら、少なくとも2~3か月は続くと覚悟していた痛みは、発症から5週間程度で痛み止めの服用が不要な程度までに無くなった。毎朝激痛が襲ってくるたびに絶望していたあの日々のことを思うと、この本を買って本当に良かったと思っている。なお、やっと寝返りを打って横向きで寝ることも少しはできるようになったものの、自転車にはまだ怖くて乗れないし、激しく上を向いたり長時間下を向いたりすることも怖くてできていない。依然として気長に治していく気持ちで日々努力するしかないと思っている。

万人に合うかはわからないが、主治医の了解を得た上でこの本に載っているストレッチを試してみて損はないと思う。そういう私は主治医の了解を得ないままストレッチを実行してしまったのだが・・・。都内に医院がある整形外科医でもありカイロプラクターでもある先生が書いた本なので、実際にこの医院で施術を受けてみるのも良さそうである。

これまでに実践してみて特に良かったと思ったこと

枕の新調

別記事「首や肩の痛み軽減を目指し枕と敷布団を新調してみた」でも書いたように、新しい枕を買ったこと。買ったのは上記の本を読む前だったが、首を後ろにそらすと痛いときは枕を高くした方が良い、などと具体的に理由とともに枕の調整法も本に書かれているため、新しい枕に効果が感じられる理由がわかり納得できた。この枕を買う前は、ただ寝ているだけで痛くて一睡もできなかったので、買って本当に良かった。なお、私は枕そのものを使っていなかったので買ったのだが、寝相が良く枕の高さをタオルなどで調整できるのであればそれで十分だと思う。

ストレッチ

上記の本に載っている、神経の圧迫を解除するための首伸ばしというストレッチと猫背を矯正するための胸のストレッチ。痛みが出ない程度に少しずつおそるおそる実践してみているが、効果が現れているような気がする。続けているうちにストレッチをすると心地よく感じられるようになってきている。

デスクワーク環境の整備

別記事「フットレストは女性など小柄の人に必須のデスクワークアイテムかもしれない」でも書いたようにデスクワーク時の姿勢改善のためにフットレストを導入したところ、効果があるような気がしている。

まとめ 

ヘルニアは、痛み止めで痛みをこらえながら、無理をしない生活を続ければ自然に治癒するものかもしれないが、ヘルニアの原因となった生活習慣を変えない限り再発や悪化のおそれはあるので、上記の本に書かれていることを実践し続けていきたいと思う。

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