東京都内の店舗で実際に見て座って良いなと思った女性や小柄な人におすすめのデスクチェア/椅子

別記事「頸椎椎間板ヘルニアの症状~私の場合」でも書いたように2020年の秋に首を傷めたためデスクワーク環境改善に取り組んだ。特に重要なのが仕事中一番長い時間を過ごす場である椅子かもしれないと考え、椅子を新調したのも、その取り組みのひとつである。椅子を購入した店舗で実際に見て座って良いなと思ったデスクチェア/椅子を3種類見つけたので本記事にまとめておく。これらは、あくまでも私にとって座り心地が良かった椅子なので、どちらかというと女性や小柄の人におすすめの椅子、と言うことができるだろう。

はじめに椅子の座り心地を試せる家具屋さんを探索

新型コロナウィルス流行中ということで、あまり混雑しているところには行きたくなかったが、さすがにネット通販で座り心地を試すことなく高い椅子を買う勇気もなかった。椅子探しは、椅子の座り心地を試せる店舗を探すことから始まったのだが、これには意外と苦戦した。

まず、〇ト〇の大型店舗に行ってみた。結構な数のオフィスチェアが置いてあったが、どれも「お値段以上」というよりは「お値段相応」という感じだった。唯一座り心地がまぁまぁと思われた椅子は〇ト〇で取り扱っているオフィスチェアの中ではたぶん一番高く、数万円以上するようだったが、値段の割に耐久性があまり無いように見えたし、実はよく売れているとのことで在庫がなく納期も数か月先とのことだった。

〇ト〇に行っただけでゲンナリしてしまい、長い時間を過ごす場であり健康のために選ぶオフィスチェアなのだからあまりケチるのはやめておこう、と思い直し、とりあえず安めの家具屋で探すのは断念することにした。以前勤めていた特許事務所のエースはみんな(?)自前の高級チェアに座っていたし!

とはいえ、とりあえず予算はどんなに高くても10万円ということに決めた。かなり適当である。

次に池袋の電器屋さんに行ってみたが、場所を取るオフィス家具を展示するスペース的余裕はどの店舗もあまりないようで徒労に終わった・・・。

じゃぁ、うちから比較的行きやすい新宿に無いかな、と「オフィス家具 新宿」などのキーワードで検索したところ、「オフィスコム新宿支店・新宿ショールーム」という良さげな店を発見。よくよく見ると、現在新型コロナウィルス流行の影響で来店前の予約が必要らしい。予約ということは担当者と一対一で店内を回らないといけないのかな、と思うと億劫になった。それに当日の体調や天気次第で行くかどうかを決めたいし比較的空いている平日を選んで行けるフリーランスとしては予約不要な店舗がいいなと思ってしまった。お店が混雑しがちな土日祝日しか行けなくて感染予防を徹底したい人には良さそうなお店である。

検索で次に見つけたのが大塚家具のショールームだった。予約も必要なさそうなので行ってみることにした。

結局IDC OTSUKA(大塚家具)の新宿ショールームで購入

新宿の大都会に、場所を取るショールームなんてあったんだ、と驚きながらも半信半疑で行ってみると、大きくゴージャスな店舗がそこにはあり、ヤマダ電機も同じ建物の中に入っているという不思議な佇まい。「ふ~ん、大塚家具とヤマダ電機がコラボしているんだ。新婚さんとかなら一度に用が済んで良いアイディアかもね。新婚さん少ない時代とはいえ・・・。」と思っていたのだが、帰宅後色々気になり検索してみたら、大塚家具は2019年末にヤマダ電機の子会社となっていたことを知り(それを知らなかった自分にも)ビックリ。しかも私が椅子を購入した日の8日前に久美子社長が辞任することが決まっていたらしく、なんだか色々大塚家具に興味が湧いてしまいWikipediaを熟読してしまったのであった。

なお、今回大塚家具のポイントカードを作ってもらったのだが、新宿ショールームの建物内に入っているヤマダ電機で買い物をしてもポイントがたまるらしく、今後はもしかすると他のヤマダ電機で買い物をしてもたまるようになるかもしれない、と店員さんは話していた。家具を買ってたまったポイントを、限られた店舗のみとはいえヤマダ電機で使えるのは有難い。家具はそんなに気安く買えないがヤマダ電機でなら日用品が買えるからだ。

それはともかく、大塚家具には数多くのオフィスチェアが展示されており、結局そこで無事に椅子を購入することができた。一応、大塚家具を一通り見た後、Google Mapを頼りに、周辺の複数の丸井やカリモク60などものぞいてみたのだが、丸井の中にあったはずの家具屋は無くなっていたり、カリモク60にはオフィスチェアなど無かったり、で、結局大塚家具に戻って候補を3つに絞った上で店員さんに声をかけて案内してもらい、注文したわけである。

大塚家具というと新婚時代にテーブルを買ったときに春日部ショールームで店員にマンツーマン(夫もいたのでマンツーメン?)で付き添われたときの印象が残っていて、割とお高い家具を売っている店というイメージを持っていたが、今では、価格も最低価格保証をしているらしい!最低価格保証で、あの丁寧なサービスが受けられるのであればまさに格安である。

私としては家具を買うなら大塚家具でしょうっていうぐらい今回の買い物でファンになってしまった。新宿ショールームでの店員さんの接客も良かったし、店内は広々として空いているので感染のリスクも低そうだし、配送も玄関先で商品を箱から出して指定の場所まで配置してくれて箱は持ち帰ってくれる、という素晴らしさ。一応、配送料は確か税抜価格で3000円で、自宅にある不要な椅子を無料で引き取ってくれるサービス付きだったので、漫画置き場になっていた息子の赤ちゃん時代の食事用チェアを配達時に引き取ってもらった。

久々に都会に出て買い物をして気分がハイになってしまったようで、その日は下記のようにツイートを連投してしまったのであった。

大塚家具で見ていいなと思った椅子3選

SAYL CHAIR/セイルチェア

まず座ってみていいな、と思ったのは、人気(?)の高級チェア「アーロンチェア」で有名なハーマンミラーというアメリカの会社が作っている「セイルチェア」という椅子。お値段も10万円以内。見た目が格好良くリクライニング機能により座り心地も極上でエグゼクティヴの気分になれる椅子だと思った。欠点があるとすれば背もたれのネット状の樹脂部分に埃がたまり掃除がしにくそうなところかなと思う。埃が気になるが掃除はあまりしたくない人はグレーっぽい色を注文すると良いだろう(^^;)。

この椅子は人気があり今は新コロの影響で世界中でテレワークが進んでいるためメーカーに多数国から注文が殺到しており納期は椅子が製造されるまで未定ということだったので、あきらめた。それでは注文しても永遠に手に入らなさそうと思ったので・・・。

なお、私は肘掛け付きでない椅子の方が好きなのだが、肘掛け付きでない椅子や、肘掛けが別売オプションとなる形で販売されている椅子、というのは圧倒的に少ないことが今回わかった。肘掛け付きでない椅子の方が好きなのは、肘掛け付きだと机の高さなどによっては肘掛けが机にぶつかり椅子を前に移動できなくなってしまうし、やたら場所を取るからである。特許事務所に勤めていたときも自宅からドライバーを持参して肘掛けをわざわざ外して使っていたぐらいである。最近は肘掛けの前後の位置や角度や高さを変えられるものもあるようだが、それでも自分の机や座り方に合うかどうかを前もって確かめるのが難しそうだなと思っている。肘掛けが付いている方が良い、という記事を読んでも説得されるまでには至らなかった。

このときは椅子を買うという大イベントに舞い上がっていたので肘掛けが付いていてもいいや、という気持ちになりかけていたが、やっぱり肘掛けがあると邪魔だった気がするので納期不明によりセイルチェアは断念、ということになって良かったと今は思っている。でも場所に余裕があって机も椅子に合わせて買い替えられる余裕があるのならセイルチェアを買ってみたかったなぁ、とも思うのであった・・・。

Steelcase Series 1/スチールケース・シリーズ・ワン

あれこれ座っているうちに次に出あったのがスチールケースという、こちらもアメリカの会社の椅子。ヘッドレスト付きのものが特に座り心地が良かった。肘掛けは別売となっているので無しで買えるというのも魅力。ところが、この商品も売れているようで、ヘッドレストを付けると納期が数か月先になるとのことだったので結局あきらめることにした。

Cassico/カシコチェア

最終的に私が選んだ椅子は日本のイトーキのカシコチェアという女性向けに開発された椅子。本記事上にある写真がそれである。

この椅子は2007年にグッドデザイン賞を受賞しているらしい。

コンパクトなつくりで見た目も悪くない。肘掛けはオプションになっているし、生地の種類や色も選べるし、樹脂部分は黒か白かを選べるし、ハンガーを後ろに付けることもできる。私は自宅で使うのでハンガーは不要だが職場だったら便利だろう。

生地は触るとふわふわですべすべしたタイプの再生生地が気持ちよかったのだが、劣化が目立ちやすそうに見えたし夏場は暑苦しいかも、と思い、好きなグリーンが選べる一番お安い普通の(?)再生生地にした。

椅子に長時間座っていると脚がむくみがちだが、この椅子は座面の前半分の角度を下向きに変えて太腿下への圧迫感を減らすモードに変えることができるのが特長の1つだ。椅子も全体的に身体にフィットする感じ。

欠点があるとすれば、骨格となる樹脂部分の構造が若干複雑なため埃がたまりやすい箇所がいくつかあることと、生地の耐久性がどうなのか、というところだろうか。耐久性が気になったのはショールームに展示されていた椅子のいずれも生地が少し毛羽だっていたからなのだが、ロングセラー商品なので展示品もそれなりに年季が入っていただけかもしれない。

この商品も受注してから製造する仕組みになっているらしく、納期は1か月先ぐらいとのことだった。

はじめはスチールケースの椅子とどちらにしようか迷っていたのだが、店員さんがスチールケースの納期を調べてくれている間にスチールケースの椅子にしばらく座っていたら「椅子が若干固めだな。」と感じたので、長時間座っても疲れなさそうなのはカシコチェアだと判断。その感想を伝えると「女性はほとんど皆さん最終的にこちらの椅子を選ばれます。」と笑顔で店員さん。なんかうまい。良い選択をしたような気にさせてくれるではないか。しかもカシコチェアの方が半額ぐらいで買えるのにそう言ってくれる、ということは本当に女性に人気がある椅子なのだろう、なんて思ってしまった。

最後に

今回購入したカシコチェアも女性向けの椅子とはいえ、足が床に届かないのは以前と同じなので、別記事「フットレストは女性など小柄の人に必須のデスクワークアイテムかもしれない」でも書いたようにフットレストを使用している。今のところ、フットレストとカシコチェアとの組み合わせで快適なデスクワークが出来ているように思う。

会社が社員への在宅勤務手当として、社員が好きに選んで購入した椅子の領収書と引き換えに代金を支払うようにしたら大塚家具のような家具屋も救われ、社員は健康を保つことができ、会社は社員に感謝されて、最高なのではないかとふと思った。

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