10年半ほど使ってきたPanasonicの縦型洗濯乾燥機(NA-FR80S2)が2020年秋に壊れたので同メーカーのドラム式洗濯乾燥機(NA-VX900AL-N)に買い替えた。これらについて私なりに思ったことを本記事に記しておく。
故障した古い縦型洗濯乾燥機(NA-FR80S2)について
故障した部分
縦型洗濯乾燥機(NA-FR80S2)で故障したのは「ふたロック部」。蓋を閉めても「ガチャっ。ガチャっ。」とロック試行音が鳴り響くだけの「U12」のエラーが発生するようになったのだ。昨年ぐらいから「U12」のエラーが何度か表示されるようになり、そのたびに「ふたロック部」を掃除したり何度も蓋を開閉したりして何とか元通りにして騙し騙し使ってきたのだが、今回はこれらのことをいくらやっても直らなかったので「ふたロック部」の寿命だったのだと思う。一応ネットで検索したところ、このエラーが出ている同洗濯機の話がいくつか見つかり、いずれも修理代は大したことなさそうだった。蓋をロックする部材というのは故障しやすい箇所なのだろう。
お客様サポートに電話した結果
10年半も使ってきたのだからそろそろ壊れてもおかしくないし修理に時間がかかったり修理代が高かったりするようなら洗濯機を買い替えた方が良いかなと思いながらもサポートに電話をしてみたところ「あぁ、それなら修理代はたぶん約10230円となります。」という反応をされ、修理に行ける日は5日後になる、と言われて、正直かなり迷った。壊れた日が土曜日だったので余計に日数がかかるということだったのだと思う。
結局、夫と相談した結果、新調することにした。修理代は安いが他の箇所が近い将来故障する可能性もあるし5日間もコインランドリーに通うのはちょっと辛いと思ったからだ。漂白剤による槽内洗浄や使用する洗剤の変更や洗濯後の槽内30分乾燥をしても取れなくなってきていた洗濯槽内のカビ臭も気になっていたので、そろそろいいかな、という思いもあった。
壊れた洗濯機はちょうど息子が生まれた年に買ったもの。10年ぴったりで壊れるなんて色々な意味ですごい技術力だな、と思う(^^;)。
縦型洗濯乾燥機を使ってきて
縦型洗濯乾燥機を買った当時、子どもが生まれたら乾燥機能はきっと役立つ、と思ってわざわざ乾燥機能付きの洗濯機を選んだはずなのに、洗濯物を乾かすために電気を使うことにどうしても罪悪感を持ってしまい、結局最後まで乾燥機能はあまり有効活用できなかった。
あのとき縦型ではなくドラム式の洗濯乾燥機を選んでいたら違ったのかもしれない。縦型のものはドラム式のものと比べて乾燥機能が劣る、と言われているだけあって、縦型のものだと衣類を完全に乾かすにはかなりの時間がかかるように思う。乾燥が終わった後は槽内が熱くなってしまうので蓋を長時間開けることができないのも欠点。途中で何か取り出したり入れたりしたくてもロックが解除できないのだ。
息子がノロウィルスに感染して嘔吐物がついた洗濯物を洗って消毒するために乾燥機能が役立ったことがあったが、それ以外で乾燥機を有効に活用した記憶がほとんどない。
最後の数年は槽内のカビ臭を減らすために洗濯後に毎回槽内を30分乾燥させる、ということだけに使用していた気がする。
もしかしたら縦型のものでももっと使い勝手の良いものが今ではあるのかもしれないが電器屋ではうまいことドラム式購入に誘導されてしまったため未検討のままである。
冷蔵庫や洗濯機など、毎日の生活に必須で高価な電化製品ほど壊れるときは突然で買い替えにあまり時間を費やせない気がするが次買い替えるときにはちゃんと下調べをしてから買いたいと思う。というか、普段から年数的に次に壊れそうな電化製品に関してアンテナを張っておくべきなのだろう・・・。
新しいドラム式洗濯乾燥機(NA-VX900AL-N)について
ドラム式にした理由
前からドラム式の洗濯乾燥機に憧れてはいたものの、実際に店舗に行って値段を見ていたら「こんなに高いのか~。これは無理無理無理。」と最初は思った。
ところが、店員さんが乾燥機能を重視するならやはりドラム式で、ドラム式といえばやはりPanasonicで、こちらとこちらの店頭展示品は最後の1個で1年前に発売の型落ち品なので格安になっています、と説明をしてくれているうちに何だか夫がその気になってきている気配を感じ、これはいけるかも、と私も思い始めた。うちは夫婦で財布は別にしているし何でも割り勘なので共用品を購入するには互いにそれなりの合意が必要なのだ。一旦電器屋を出て夫婦で話し合うことにした。
乾燥機能を使ってしまうことさえ自分に許せば洗濯物を干す作業分の時間が浮くことになるため十分元は取れるし我が家の室内干し用の物干しスペースを取り払えば、そろそろ必要となる息子の一人部屋を確保しやすくなるし、毎回乾燥機能を使うならカビも生えにくいだろうし、水道水を加熱してお湯で洗ってくれる機能もついているから臭い洗濯物ともおさらばできるかもしれないよね、ということを夫婦で話し合ううちにその日のうちにドラム式にすることに合意。私は心の中でガッツポーズした。その日のうちに電器屋に戻り購入することにした。
店舗には土曜日に行ったのだが月曜日には配達できる、と言われたのも決定打となった。もし金曜日以降とか言われていたらやっぱり壊れた洗濯機を修理に出すことにしていたと思う。まぁそこまで待たせる電器屋は日本には無いとは思うものの・・・。
なお、幸い比較的新しいコインランドリーが近所にあるし壊れたのが土曜日だったので新しい洗濯機が来るまでの2日間(土曜日と日曜日)に2回コインランドリーを利用して洗濯物がたまり過ぎることはなかった。週末だったので息子にも手伝ってもらえたし。
上記の通り、購入したドラム式洗濯乾燥機(NA-VX900AL-N)は2019年発売の型落ち品であり店頭展示品でもあることにより格安になっており買い得~、と初めは思ったが、よくよく考えたらメーカーによる部品の保有期間が製造打ち切りから6年しかないのだから洗濯機の価値が1年でダダ下がりになるのは当たり前である。もっと値引きしてもらえば良かったかも?!
電器屋からは有料の長期保証を付けることを勧められたがこれまで日本製の電化製品を買って「長期保証に入っておけば良かった~。」と思ったことが一度もないため、今回も付けないことにした。しかし、ドラム式洗濯乾燥機は壊れやすいという話も聞いたことがあるので結構迷ったことは確かである。
ただ、壊れるとしたら初期不良が元々あるものが多いらしいし、それなら無料の1年の保証期間中に壊れるだろうし、通常の使い方を守ればPanasonic様だし大丈夫では?と思うことにした。
新しいドラム式洗濯乾燥機を使ってみて
洗濯乾燥機がドラム式になった今、毎日乾燥機能を使っている。皺になりやすいシャツやズボンなどは乾燥が始まってすぐに、すなわち、洗濯開始から1時間後ぐらいに、「一時停止」ボタンを押して取り出して室内干しにしているが、洗濯物を干す作業がほとんど無くなったのでかなりの時間が浮いている。
以前はできなかった、乾燥に電気を使う贅沢を自分に許すこと、ができているのは別記事「パルシステムでんき」でも書いたように今ではパルシステムでんきを利用しているからである。消費する電気のほとんどが再生可能エネルギーであり電気を使うことで産地を応援することにもなるので以前ほどの罪悪感は無い。
縦型時代にカビ対策のため使用を控えていた液体洗剤も自動投入機能を使いたいがために今は使用してしまっている。洗剤を毎回量って入れる必要がないのはやっぱり便利だ。縦型のときは使用時の音がうるさすぎて使わなくなってしまっていた自動投入の機能も10年の間にずいぶん進化したんだな~と感動している。
しばらく使ってみて便利だな~と実感しているのは、やはり水道水を熱してお湯にして洗濯できる機能。これを使うと一旦カビ臭くなってしまった洗濯物も無臭に蘇る!以前はどんなに洗濯しても日干ししても蘇らなかったのに!あと、上履きをお湯洗いすると真っ白になることを発見!!!お湯の力ってすごい。
なお、そんな贅沢なことをせずに風呂の残り湯を使いたいのは山々なのだが、経験上、残り湯中の雑菌で洗濯槽がすぐに臭くなってしまう気がするので使わないようにしている。
上履きは以前から、お湯と共にバケツに入れ、酸素系漂白剤を大さじ1杯ぐらいを振り入れて、一晩おいた後、軽くブラシで目立つ汚れを落としてから洗濯機に投入していて、新しい洗濯機になってからもそうしている。ただし、上履きはただでさえ傷みが激しいので脱水が終了した頃に取り出して今でも部屋干しするようにしている。
使用上の注意
衣類の乾燥時間は「おまかせ」にしているが、完全に乾いていないこともあるようなので、乾燥サイクル終了後に湿った衣類を洗濯機内に放置すれば槽内に雑菌が発生しやすくなりそうだ。乾燥が終わったらできるだけ早く洗濯物を取り出すようにしたい。あと、雑菌の発生を抑えるため、ドラム式になってからは、汚れた衣類を前日から洗濯機内に入れるのをやめている。
配達してくれたお兄さんいわく、洗濯機用の水道の蛇口は使用のたびに開閉した方が良いらしい。そうしないと錆びやパッキンの傷みが進行しやすくなり、水漏れが起きる場合もあるらしい。そんなこと(使うたびに開閉)したことないです、と言ったところ、最近は水漏れの事故が増えているのでメーカーからも注意するように言われていると、お兄さん。説明書を後で確認したら確かに蛇口は毎回閉めること、と書いてあった。はじめは慣れず、どうしても蛇口を閉め忘れたり開け忘れたりしてしまっていたが、気づいたときだけでもやってください、とお兄さんは言っていた。なお、蛇口を開け忘れてしまうと洗濯が進行しないが、家にいる場合は、洗濯機が蛇口を開けるようにお知らせしてくれるので何とかなる。今ではすっかり蛇口の開閉が習慣化されて忘れることもほとんどなくなった。
あと、タッチパネルの部分に硬いものが当たると割れることがあるので注意が必要、ということもお兄さんが教えてくれた。
買う前に知っておきたかったこと
洗濯機置き場周辺のスペースが限られている場合、買いたいドラム式洗濯乾燥機のドアが左開きか右開きかの確認は重要だと思う。前後に開閉するので結構場所を取る。そこまで考えずに買ってしまったが、うちの場合はなんとか大丈夫だった。最近では電器屋で有料の長期保証を付けるとサイズ違いを理由とする交換も一定期間は無料でできることが多いらしいので、結構その手の交換は多そうである。
なお、毎回乾燥後に洗濯機右上部にある乾燥フィルター2個の埃を除去しないといけない。ティッシュで軽くなでるだけで取れるので意外と簡単である。最初に問題が起きるとしたら、このフィルターがやぶけてしまう、とかかなと思う。フィルターはそんなに頑丈そうには見えないので、特に、がさつな人は要注意かもしれない。
あと、洗濯機右下部にある排水フィルターは週に1度掃除が必要らしい。最初の頃は、たまに確認してみても大した汚れはなく、水で洗い流すだけで済んでいた。使い込んでいくうちに黒いカビが少し生えるようになってしまったので、最近では確認のたびに掃除用ブラシを使って洗っている。
まぁ我が家にとっては大変高価な洗濯機なので今のところは大事に大事に手入れしている。
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