9月2回目の3連休の最終日にやっと恐竜博2019に行ってきた。別記事「小林快次先生の「恐竜まみれ」をやっと読み終えて」の通り「恐竜まみれ」も読み終えていたし前売券も買ってあったのだが行きたいと思い始めてから随分たってしまってからの実行。10月14日の開催終了日も近づいているので大変な混雑だったが家族で楽しめる展示だった。
本記事はそのときのレポートである。これから恐竜博2019に行こうとしている方、特に、週末や祝日などの混雑日でないと子連れや家族で恐竜博2019に行けない方の参考になれば幸いである。
恐竜博2019の混雑度
例えば9月週末の3連休の混雑度は?
前日の天気予報によれば当日の朝は雨。朝一で行けば混雑度は低めかもしれないと考えた。平日とほぼ同じ6時に起床して9時頃、上野の国立科学博物館に到着。結局朝には雨が止んでしまっていて家を出る頃には晴れ始めていたため混雑は確定と覚悟し直しつつ。
既に博物館の中は混雑しているとのことで到着時には入場整理券の配布が始まっていた。到着の9時(開館時刻)頃から長蛇の列の後ろに並び始めて長く待った気がしたが実際に特別展入口付近で9:45~10:00入場用の整理券を入手できたのは9:15分頃。整理券を受け取れば指定の時間までは並ばずに時間を潰せるので博物館前のベンチで持参した本を読みながら待つこと30分。やっと入場できたときには楽しみと館内混雑への恐怖とがピークに達していた。
会場内はやはり混雑していて、大人であれば展示物から少し離れて立てば見える場合でも子どもは展示物を囲うガラスに張り付いていないと見えない感じである。よって、特に子どもが小さ目の展示物を見るためには、展示物の目の前のスペースが空くまで待っていないといけない。ただ近くに立っているだけだとどんどん横入りされてしまうので、前の人にくっついていく感じで移動した方が良い・・・。これが結構苦痛でいくつかの展示は飛ばして回ってしまったが、今回の特別展の目玉である大物恐竜達の全身骨格は大きいし広めの場所に置かれているのでそんなに苦労せずに見ることができた。
当日や過去の混雑状況は?
当日や過去の混雑状況は公式ツイッターアカウントで知ることができるので参考になり便利だ。実況ツイートされる混雑度(主に場内に入るまでの待ち時間)は実際のものよりも大げさになっているようだ。たぶん「最悪のシナリオ」をツイートしているのだろう。当日に公式ツイッターアカウントで調べたときは1時間半は待たなくてはならないとされていたが実際には上記の通り到着から入館までにかかった時間は45分ぐらいだった。
恐竜博2019の楽しみ方
じっくり楽しみたい派は音声ガイドを利用しても
実は子どものときから博物館にはあまり興味がない私だが今回は別記事「小林快次先生の「恐竜まみれ」刊行記念トーク&サイン会に行ってきた(前編)」および「小林快次先生の「恐竜まみれ」刊行記念トーク&サイン会に行ってきた(後編)」で書いたトークの影響で興味を持ち始めた恐竜博2019。息子と共に生まれて初めて有料の音声ガイドを利用してじっくり見てみようかなとも考えた。だが、やっと到達した特別展の入口で音声ガイド貸出用の受付前の列にまた並び会場内を人混みに揉まれながらノロノロ進む勇気が無く結局利用せず。そんなに長い列ではなかったので本気で借りたい人なら待てるだろう。平日にゆっくり見られる方なら音声ガイドの利用も楽しそうだ。
恐竜博2019のみどころ
日本初公開の展示と世界初公開の展示が含まれる特別展だけあって全てがみどころだ。会場内では「むかわ竜はどこ?」と言っている子が何人かいた。多くの来場者が北海道で発見された新種の恐竜が楽しみで来ているようだった。正式な学名「カムイサウルス・ジャポニクス」の決定が恐竜博2019開催中に発表されたというだけあって、その化石を一目見たいという人々の熱気はすごいのだろう。
特別展入場者のみ利用可能な特別展特設ショップも楽しい
最後は特別展特設ショップが待っている。普段はこういうところに来ても何も買わない私だが、色々な限定グッズがあり混雑の中、夢中になって店内を見て回ってしまった。ふと見渡すと息子も夫も夢中なようす・・・。気づくと夫が「恐竜博2019公式図録」(税込 2,200円)を息子に買っていた。家にある恐竜図鑑並みの値段だが、映画館にいくと必ず観た映画のパンフレットを買う夫らしい行動とも言える。
実は、「新属新種認定&学名決定を記念して、ご来場いただいた方に特別カードを先着でプレゼント!9月6日(金)より、会場にお越し頂いた方、先着10万名様にカムイサウルス特製カードをプレゼント!(お一人様一枚限り。無くなり次第終了)。」というスペシャル企画があったのだが、残念ながら前日に配布終了していた。
けれどもガッカリした息子の目に店頭で入ったのは「新属新種認定&カムイサウルス命名を記念して、9/6以降に国立科学博物館の特設ショップ、常設ショップで恐竜博の図録をご購入頂いた方に、恐竜博特製カードコンプリートセットを先着でプレゼントいたします(1冊につき1セットお渡し。数量限定、無くなり次第終了)。」という情報。それに応えてやるのがお父さん、というのもある。
こちらのセットは5枚組で新種の恐竜はカムイサウルス命名前の「むかわ竜」バージョンのデザインとなっている。これら5枚のデザインのうち、デイノ二クスは復元骨格の写真が使われているのに、他の恐竜はCGによる絵が使われているのはなぜなんだろう、と息子と話し合ってしまった。この図録や家にある図鑑をめくってみたところ、たぶんデイノニクスは見た目がちょっとダサキモいから骨格のままの方が格好いいからではないか、という結論に勝手に至った。まぁデイノケイルスだって特に格好いいわけではないが愛嬌があることは確かである。その図鑑だって2019年1月版という比較的新しいものだというのに、同じ恐竜でも図鑑の絵と今回もらったカードの絵(恐竜博2019版)とでは見た目がかなり違っていたりするのも興味深い。例えばタルボサウルス。家にある図鑑だと割と普通に見えるが恐竜博2019版の絵だと太腿が卓球選手のようにめっちゃ太い。最近の恐竜学では新発見が続々となされていて情報の更新も速いようだ。
あと、このカードのセットでは、各カードに体力(点数表現)とパワー(星の数で表現)とスピード(星の数で表現)と得意技が書かれており、所有者が自由にルールを決めて遊び方を考えられるようになっている。早速息子は夫や私を相手に戦いを挑んできた。たったの5枚で。
公式HPでは「2019年9月6日「むかわ竜」学名決定に伴い、図録に修正がございます。修正表を縮小・拡大せずA4サイズで印刷してお使いください。謹んで訂正申し上げます。」とあるが、写真の通り、既に同じ修正表のシールが出来上がっていて、図録を買うと一緒に付いてくるので、それを該当ページに貼れば修正できるようになっている!
図録の「むかわ竜」の記載を全て「カムイサウルス」に置き換えるための上記シールを早速帰宅後に息子が図録に貼っていた。上貼りではなく、横貼りにした方が記念になるよね、とつい口を出してしまい、下の写真のようになった。
さらにショップの出口には恐竜博2019限定のガチャとか記念名前シール作成機とか記念コイン作成機とか両替機までが設置されていて夫と息子はガチャの前で停止・・・。帰宅後開けたガチャの中身はデイノケイルスだった。息子的には「むかわ竜」並みに「当たり」だそう。
そういう私は540円もする荒川弘さんデザインの恐竜博2019限定マスキングテープを買ってしまったのであった・・・。
ついでに、ショップではケチって買わなかったけれどいいなと思った恐竜博2019のしおりに触発されて私は帰宅後しおりを作成。特別展の出口に置いてあった劇場版第2弾「恐竜超伝説」のチラシと、「恐竜まみれ」にはさまっていて取ってあった恐竜博2019の割引券をラミネートフィルムでカバーしたのである。
個人的には割引券の裏面に小林先生のあの言葉が書かれているのが良いと思っている♪
あと、パンフレットと会場でもらえる地図も記念にラミネート。地図の裏面もためになる情報があって良い♪
特別展のチケットで常設展も見られる
特別展に約45分、ショップに約30分、を費やして博物館を出たところで11時。息子は早く家に帰ってガチャを開けたかったらしく、あまり気乗りしていなかったのだが、せっかくだからと常設展も見て帰ることにした。当日であれば特別展のチケットでいつでも常設展にも入場できるらしい。
国立科学博物館に近いランチ処は?
常設展を見る前にお腹が空いたのでランチ。駅の方まで歩けば色々食べる所はあるのだが、結構暑くなってきていたし、お腹は空いていたし、また博物館に戻るならあまり遠くへは行きたくない。そんなことを同様にお考えの方には下記の3か所をおすすめしたい。
国立科学博物館の中のランチ処
国立科学博物館のHPによれば館内にはレストランもカフェも持ち込みランチを食べるスペースもあって便利だ。
パークサイドカフェ(Park Side Cafe)
上記の館内のランチ処は既に結構込んでいそうだったし、食べるものは持参していなかったので私たちは上野公園内の近場にあるパークサイドカフェ(Park Side Cafe)に行くことにした。お値段は安くはないが立地が最高で開放感があって景色も楽しめるカフェである。通りすがりに見ると大抵人が並んでいる店だが11時ならなんとかなるかなと期待。しかし、既に5グループぐらいが待っていた。それぐらいならまぁいい方だよね、待つ席もまだあるし、ということで待つことに。風があり暑めの天候ということもあって、待ち順に名前を書くボードで、テラス席でも良い、に丸をしたグループはすぐに案内されていたが室内の席を待っているグループはしばらく待たされた。
私が頼んだのは「ジャークチキンのケイジャントマトパスタ」。鶏肉の量が少なく塩分が濃いめであったが、カフェの雰囲気でとりあえず満足。息子が小さいときは店内で騒いだら嫌だなというのもあってテラス席で食べたんだよな、大きくなったな、とか振り返りながら。
夫と息子は「アボカド&エッグのロコモコ」。アボカドいいな~と言ったら息子がアボカドソースを少し味見させてくれたのだが美味しかった♪卵1個と肉厚なハンバーグもついていてメニューの中では最もコスパが良いかもしれない。ただし、やはり味は濃い目だったとのこと。料理の味付けは高齢者向けではない店かもしれない。
スターバックスコーヒー
パークサイドカフェの向かいというか隣には同じように好立地の大きめのスタバがある。開放的で景色が良いのだがいつでも混雑しているところもパークサイドカフェと同じである。スタバの方が屋外の席が豊富で買ったものを公園内の別の場所で食べることもできるので天候が良ければ子連れグループには有り難いかもしれない。
まとめ
休みの日の恐竜博2019は結構混雑している。人混みが苦手な人は見終わるとぐったりするだろう。それでも恐竜に興味があるなら行ってみて損はないと思う。純粋にワクワクできる。展示を見たあとの上野公園でのランチ/お茶や散歩も楽しめるだろう。
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